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治療方法

肝斑セット

肝斑セットは、かなり価格を抑えさせていただいています。それだけ肝斑は落ち着くのに回数・時間が必要なため、継続していただき易いようにと思い、そうしています。診察を受けていただいて、肝斑である・肝斑の可能性が高いと診断された方以外は、ご利用になれません。通常のシミで、イオン導入・塗り薬・飲み薬を併用したい方は、それぞれ単品でお申し込みください。

(1)スキンケアなどの日常生活指導

日焼け止めを毎日、またこまめに塗ること こすらない(洗顔・化粧の時に注意するだけでなく、マッサージなども薦めません) これらが一番大切です。肝斑でなくても、美肌のための基本と思ってください。お家でするスキンケアは毎日行っていくことですから、正しいスキンケアが出来ていないと、いくらお金と時間をかけても良くはなりません。何もしないよりは、マシかもしれませんが、もったいないと思いませんか?せっかく治療を始めるのであれば、早く良くなるように頑張る方が絶対楽しいと思います。正しいスキンケアをすることで、新しくできるメラニン(シミの元)を抑えていきます。当院で、実際に普段お家でされているスキンケアをしていただき、チェックしていきます。

(2)ビタミンC内服

お肌の酸化を防ぐと言われています。肝斑だけでなく、シミや美肌が気になる方にお勧めです。1日600mg~1200mgを3回に分けて飲んでいただきます。飲む量や回数は、その方の肌質や状態によって違います。オプションで、ビタミンEと一緒に飲むとさらに効果的です。

(2)トラネキサム酸内服

外からの刺激で肌に起こる炎症を抑えると言われており、肝斑のシミを作るのを抑えてくれる働きがあります。肝斑治療には、必ず必要な薬と言われています。1日750mg~1500mgを3回ぐらいに分けて飲んでいただきます。飲む量や回数は、その方の肌質や状態によって違います。肝斑が良くなれば、ゆっくり減らして、最終ゼロを目指します。

(3)エクイタンス®

リノール酸の美白クリームです。メラニンが作られるのを防いでくれて、今あるメラニンを追い出してくれる塗り薬です。肝斑に非常に有効です。ハイドロキノンを使うクリニックが多いですが、副作用で使えない方もあり、またシミからはみ出して塗ってはいけません(肌に負担になります)。紫外線にあたるとかぶれやすくなるため、厳重な紫外線カットが必要となるなど色々と約束事があります。使用法を間違えると、副作用が出やすくなります。また肝斑の場合、長期にわたって塗っていくことも多く、また塗る範囲も広かったり、形が不規則だったりとやっかいです。その点、エクイタンス®であれば、長期塗っても、シミからはみ出して顔中に塗ったとしても構いません。当院では、肝斑の方には、より安全で副作用が出にくいものを使用していただくことをお勧めしています。肝斑が良くなれば、塗る必要はありませんが、美白の化粧品代わりに顔全体に塗ることもお勧めです。

※エクイタンス®のパンフレットはこちらよりダウンロードいただけます。

(4)トラネキサム酸イオン導入

飲んでいただくのと同じトラネキサム酸(資生堂特許成分。クリニック限定使用薬剤です)を使ってイオン導入(通常塗っても届かないお肌の中まで薬剤を運びます)をフォト(ライムライト)照射後に行います。フォトにより、角質が飛ばされていますので、より薬剤が肌に直接浸透しやすく内服と併せて行うと効果的です。肝斑だけでなく、肌荒れなどにもお勧めです。

(5)ライムライトTM

ライムライトというフォト(光)治療機を使って、肝斑を追い出しにかかります。お1人お1人の肌質・肌の状態や肌色・肝斑のタイプ、他のシミが混ざっているかどうかなどに合わせて設定し、照射していきます。照射は全て医師が行うため、処置中に肌の反応も見ながら細かい調節が可能になります。肝斑が良くなれば、設定もどんどん普通のシミと同じような設定に近づいていきます。(肝斑と全く関係のない所は、肝斑の設定は使いません。そこの肌に合わせた通常のオーダーメイドな設定です。)ただし、(1)〜(4)を守っていただけないと、フォト(ライムライト)を照射することで肝斑は悪化しますので、当院では肝斑の方(肝斑の可能性のある方も)にフォトのみを照射するということはいたしません。(1)〜(5)全て込みが、当院の肝斑治療になります。肝斑を少しでも早く落ち着かせたい方は、(1)〜(5)の治療を治療当日から一度に開始していただいて全く大丈夫です。当院の方法では、プレトリートメント(光やレーザーの照射前に2・3ヶ月間内服や外用・紫外線カットを徹底するなどの準備をすること)は必ずしも必要ありません。いきなり同じ日からフォトを照射するのが少し心配という方は、(1)〜(3)がちゃんとできるというクセをつけてから照射するほうがいいと思います。(1)〜(3)をしたいけど、中々できないという方の場合、治療はできないことはありませんが、現状維持ができればいい方で、効果は悪いと思います。もちろん悪化することも有り得ます。日焼け止めも塗らないし、こすることも止められないという方は、いきなり治療は無理ですので、まず正しいスキンケアから始めて、クセがついたら、他の治療も順番に追加していくほうがいいと思います。

持病や飲んでいる薬の関係で、ご本人がトラネキサム酸内服を希望されても、処方できないことがあります。そういった特殊な事情のある方で、肝斑治療をご希望の方は、ご相談下さい。治療効果は下がりますが、状態により治療をお受けできることがあります。その際、病名・病状・飲んでいる薬のリストなどの詳細をお知らせ下さい。
肝斑セットスペシャル」もございます。